キャラクター

犬神
人間に取り憑く憑物の一種、犬神。
その容姿は犬というよりもイタチなどに似ているという。

首だけを出した状態で土中に埋められ、
目の前に食事を置かれたままに放置されて、
その飢えが極限に達した際に殺され
怨念の権化と化した犬の霊魂といわれる。
さらに辻道に首を埋められてその無念が増長され、強力な力を持つ。

それが憑り付いた家柄は栄えるといわれ、
事実、犬塚家も島の中の名家であった。
しかし、同時に犬神を持った家柄は極度に忌み嫌われてきた。
犬神は自身が憑いた家柄に恨みが向けられると、
例え当人が気付いていなくともそれを察知し、
恨みを持った人間に取り憑いて病にかからせたり、
精神を冒して狂気に誘うとまでいわれていたからである。
しかも常人には犬神の姿は見えない(霊感がある人間は見えるらしい)
ので、見えないものへの恐怖から言っても嫌われていた。

彼女もそうした犬神を使うことができる。
それによって疎まれることは仕方ないと割り切っていたのだが、
それが原因で一々嫌悪されるのが面倒だったので
遥々編入してきたのである。
麻美や志帆は神仏に仕える身であるゆえの霊感からか、
早いうちにその正体に気付いた。
ただし、その上で二人はいやな顔せず美咲と付き合っているので、
美咲はこのことを隠す必要も無く、付き合うのが楽だからと一緒にいる。